オリジナリティについて
「美味しかったから思わず電話してしまいました」と先日電話があった。このように一文に同じ単語(電話)が2回出るのはダメな文章らしいです。気をつけましょう。
って、そんなことはどうでもいいし、自分のコーヒーを自慢しているわけでもない。
使用しているコーヒー豆が他と違うんですか?
焙煎の仕方が違うんですか?
などなだ、いろんなことを聞かれたのだけれど、何ひとつとして良い返答が出来なかった。
だって、普通のコーヒー豆を普通の焙煎機で普通に焙煎しているだけだもんな。
昨夜YouTubeでジョーストラマーがルーリードの曲を演奏しているのを聴いていて思った。オリジナリティっていうのはただの個性だって。ジョーはクラッシュ風に演奏するのではなく、まんまルーリードの原曲どおりのアレンジで演奏していた。だからこそ、ジョーストラマーの曲になっていた。
ブルーススプリングスティーンがプリンスの曲を演奏しているのを見ても同じように思った。
個性的でなければいけない、そういう呪いにかけられている。とくに店をはじめるときに。ほんとにそうなのかなあ。まったくそんなこと考えずにはじめたけれど似ている店は全然なかった、って、今もだ。たくさん本も読んだし、いろんなコーヒーも飲んだ。だけど、結局は自分の持っている技術と資金で出来ることしかできないんだ。
何をやりたいではなく、何が出来るか。その連続で15年続いた。その結果が今の形というだけのこと。だから5年後10年後はまた全然違う形になっているのかもしれない。
だって15年前の私がオリジナルのTシャツなんか作ったと知ったら侮蔑の眼差しを向けるのは間違いないもんな。
無理して設定しても疲れるだけだし、見抜かれるし。結局は好きじゃないとね、そう愛だよ、愛。って全然オリジナリティのないこと言ってんなあオレ(笑
あっ、(笑 は使っちゃい文章うまくなんないらしいですよ。
あっ、ってわざとらしく今気づきましたってのもダメみたいです(笑
オリジナリティはアイデアではないんだ。
だから考えてもダメだ。愛だよ、愛。