誰もいないところを探している

朝食時、娘が「やっぱり、みんなが言っているのと違うのはちょっと」と言った。 そうだよな、17歳、みんなのやっている通りにしていると間違いないよ。 だけどね、それが正解というわけではない。 その場所にはたくさんの人がいるよ。 勝ち負けが苦手。 だて…

同じことしか言っていない

月に一度図書館でイベントをやっている。 今月で40回を迎えた。 継続は力なりだ。 って、力になっているのかしら。 そのときに話をしていて自分で可笑しくなるときがある。 いつも同じことを言ってアレですが という前置きをして話すことがとても多いのだ。 …

平熱

常に平熱でいる 商売をする上で心がけていること 信者を作ったりファンを増やすなんて考えない 15年前にはじめた頃はいろんなビジネス書を読んでそんなこと考えてたけど 私のやりたいこととは違うと思った 等価でありたい どちらが上とかではなく そう近所の…

席を空ける

昨夜息子とスワローズの試合をテレビで見てた なんでスタメンで若手使わないんだろうとどちらとともなく言う 最下位だし将来を見据えたほうがいいよなと息子 そうだよなあと思いながらモヤモヤする私 戦おうとするものが集う場で席を譲るのは間違っているの…

生まれつき集中力が欠如しているみたいだ

生まれてこのかた周りが見えなくなるくらいなにかに集中したことがない いつもそのことだけを考えているような何かに心を奪われたこともない 夢中になっているふりをしていた 夢中にならなければいけないと思っていた いろんなことを並行して行う自営業にな…

ひとりじゃなにもできない

コーヒー農家で働く人 運送してくれる人 焙煎機を作る人 包材を作る人 ガスや電気を供給してくれる人 道を整備してくれる人 タンカーを造る人、操縦する人 ゴミを集めてくれる人、焼却してくれる人 倉庫で管理してくれる人 デザインをしてくれる人 たぶん、…

ひとりで全部やること

生豆の仕入れ、包材の選択、各種デザインの打ち合わせ、焙煎、梱包、店番、メールや電話、ファックスの返信、 イベントの仕込みや出張のあれこれの手配、支払い入手金などお金のこと、でもってコーヒー教室やコーヒースタンド、なんか文章書いたり、店の掃除…

なくなってもいい

人の命は地球より重い そんな言葉をたくさん見かけるのに 貧困や暴力にさらされている人たちがたくさんいる お金があるのなら食べ物があるのなら力があるのなら すべてをその人たちのために使えばいい 全部なくなって国がなくなったとしてもだ 人が残れば 困…

コーヒー農園には行かない

日本で米っていうのと同じだよブラジルってコーヒー ブラジルは日本の何倍の大きさ 農園巡り 10日でどれくらいの農園を回れるの それを各国 いくらかかる渡航費滞在費 その金を価格に反映させたい 私はコーヒー好きでもコーヒー屋でもない コーヒーロースタ…

かもしれない 

問題を単体で考えるとそのことは解決するかもしれない それが解決することにより違う場所で新たな問題が起こるかもしれない 雪崩になる前に止めないと被害は甚大になるかもしれない それならば最初の問題を解決せず先送りにするもの知恵かもしれない だから…

機械だから 命がないから 意志がないから 声なんか聴かなくてもいい そう思っているのかもしれない 機械だから 命がないから 意志がないから 耳を澄まさなければいけないのかもしれない 声は ある どこにでも なににでも 聴こうとする耳に 声は聴こえる

コペンハーゲン・ハーバー・バス

地球温暖化という政治の道具もしくは宗教のために莫大な金をつぎ込んで公衆衛生や広域伝染病に注意しないのはバカげているとフリーマン・ダイソンはずっと言っている。オゾン層が壊れてしまう前に人は伝染病で絶滅するかもしれないししないかもしれない。地…

夏の終わりとマシンガン・ブルーズ

突然の夏雨を避けるように長い長い坂を下り切った場所は坂だった ありとあらゆることが語りつくされもうそこには何もないはずなのに まだ言葉を信用しているっていうのは滑稽なことなのだろうかと君が言う 古いビルの屋上に鎮座するぼんやりとした球体の前に…

ラーメン食べたい

マルちゃん正麺やラ王みたいなんはちょっとちゃうねん なんで?おいしいやん あんな本格的なやつちゃうねん 食べたいやつは おいしかったらええやん もっとなお菓子的なふにゃふにゃした感じ どん兵衛もなんであんなに本格的な麺にしたんやろ? そりゃ そっ…

変わらないじゃないか

カーヴァ―の短編でキャンプに行った初日女性の死体を川で見つけたという話がある 男たちは関わると休暇が台無しになるからと予定通りの日程を過ごした 死んだ人は生き返らないし休暇を楽しみに日々を過ごしていたのだから タレントがテレビで幼少期いかに家…

猫背

白い車の黒髪の背の高い女性と小さな男の子 狭い店の中をあっちへこっちへ いろんなものを触る たくさんしゃべる 言葉が次から次に出るのだろう その男の子の名前をさん付けで呼ぶ女性 すみません すみません なんども頭も下げながら男の子の手を強く握って…

オリジナリティについて

「美味しかったから思わず電話してしまいました」と先日電話があった。このように一文に同じ単語(電話)が2回出るのはダメな文章らしいです。気をつけましょう。 って、そんなことはどうでもいいし、自分のコーヒーを自慢しているわけでもない。 使用してい…

ひとつとして良いアドバイスを私は出来ない

50年も生きていると人から相談を持ち掛けられるときがある。そしてそのたび相談者をがっかりさせてしまう。私は誰かに語るべき言葉など持ち合わせていないのだ。 実に薄っぺらい人生を送っている。謙遜で言っているわけではなく、気がつくと50年生きていただ…

中瓶は、いくらが正解なのか?

小瓶2本、もしくは大瓶1本。 昼食時のビールはこうありたい。 だけど中瓶が一番多く置かれている国で暮らしているから、中瓶を頼むことが多い。な何かを食べながらだから2本は多い。だけど1本だとちょっと足りない。 悩ましい思いをいつもしながら結局2本頼…

そして、Tシャツを作ることに決めた

aalto coffeeをはじめたときに決めたことがいくつかある。そのうちのひとつが、オリジナルのマグカップとステッカーとTシャツを作らない(3つあるじゃん!)というもの。15年前、カフェや雑貨店が自店の名前を入れた(しかも大きく!)この3点のグッズを作…

マンデリン

そろそろ閉店時刻が近づき今夜は何で喉を開こうかと考えていると重い扉がガタガタし細い西日が差し込んできた。ガタガタ、ガタガタ、ガタ、ガタ、ガ、ガ。音はするが誰も入ってこない。私は立ち上がり扉に向かい、ガタガタしている扉を引っ張った。あっとい…

はじめて会ったのはチェジュの海鮮鍋屋か、江南のカラオケ屋だったはず。はっきりとした記憶はない。どちらにしても正体もわからぬほど酔っぱらっていたことは間違いがない。 崔ほど酒の強い人間を知らない。とりあえずビールという私を尻目に韓国特有の瓶の…

鳥を放す

中学校のプールサイドにある家の前に立っていた。2階建ての家の中を覗く。20㎝くらいの鳥がいた。古びた勝手口のドアノブを引く。少しぎこちなくだけど動いた。誰々くんいますか?声を出す。返事はない。もう一度さっきより大きめの声で呼ぶ。空気が揺れるが…

太宰治にはなれない

坂口安吾が好きだ。そういうと当然のように太宰治好きですよね、と言われる。無頼派というカテゴリに入っているらしい二人とも。一体、無頼派って何だ? 加藤典洋『太宰と井伏』を読む。どちらもすごく好きというわけではないが、日本の文学史上もっとも文章…

私はマスクをしない

平常時の話ではありません、今の話です、念のため。 マスクがないらしい。トイレットペーパーやティッシュペーパーはなくなっても(鼻セ○ブのような高価なものは案外残ってたりする。妻調べ)なんとかなるけれど、外出をしなければいけなかったり、人と接す…

読書について

基本、本は捨てない。とはいえ、結婚したとき狭いアパート住まいになったから、かなり処分した。7年前、家を建て引っ越した。そのとき、ほとんどの本を処分し、その後は出来るだけ買わないようにした(もちろん、妻の目を意識してです、はい。そんなに本いる…

いいねが全然なくても

ツイッターのツイートに、いいねが全然つかない。 インスタグラムの投稿に、いいねがあんまりつかない。 フェイスブックのいいね機能は私には作動してないようだ。 本を何冊か出している。初版はなんとかクリアしている(小説はまだですが。。)たくさん売れ…

カレーとライス

昔のことをあまり覚えていない。過去に興味がないというわけではなく、自然と忘れていく。記憶力がよくないのだ(昔バンドやってたとき自分で作った歌詞を覚えることが出来ないくらいの病状)。 そんな私が覚えている光景がある。たぶん私は小学校低学年、ど…

わからなくても通じる言葉

英語がまったくわからない。話せないのはもちろん、聴きとることも読解することも出来ない。そもそも単語もほとんど知らない。構文も慣用句も知らない。子どもたち(高校と中学)に、ここ教えて~と言われても、何にも出来ない。 そんな私だけど、大学を卒業…

オレはカルチャー

サブカルくそ野郎だと思ってた、ずっと、自分のことを。 先日、自転車に乗っているときに気がついた。あれ、オレってサブカルって言われるもので好きなものってあったけ?って。 そもそもサブカルってなんなんだろう。インターネットなんかない時代、地方都…